2025年3月3日
お知らせ
当財団の評議員会及び理事会において当財団が保有する牧野フライス製作所の株式の取扱いについての今後の対応方針について今般決議致しましたので、お知らせします。
1.決議内容
「今後の財団としての対応方針について」
「牧野フライス製作所創業者の発意と貢献によって設立され、その遺志をついでこれまで事業活動を行ってきた歴史的経緯の下で、又、牧野フライス製作所の株式配当を財源とする現状を変更する財団運営上の合理的理由が見いだせないなかで、工作機械技術振興財団としては、当財団のこうした固有の立場において、ニデック㈱により今般示された㈱牧野フライス製作所に対する公開買付けの提案に反対であり、公開買付けに応ずることはできない。」(工作機械技術振興財団理事会及び評議員会決議)
2.決議の背景等
今般、ニデック株式会社が行った牧野フライス製作所に対する公開買付けに係るプレスレリース(昨年12月27日付)によると、「本公開買付けに応募するか否かは現時点では不確実であるが、本株式併合に係る議案への賛成の議決権を行使すると見込まれる対象者株式」として当財団の所有している株式を当財団に断りなく掲げていますが、
これまで当財団としてニデックのプレスレリースにみられるような意思の表明を行ったことはありません。
従ってこれは第一に、客観的な事実に基づき判断が求められている一般株主に対して誤認を与える一方的な推測であること、また、この点の判断が公開買付け成立の下限値の設定にあたっての根拠としており、本来公正に進められるべき今回の公開買付けが、事実誤認・誤解を前提としたフレームワークのもとで進められようとしていることの2点において、看過できないものであります。
当財団では、臨時の理事会及び評議員会を開催し、当財団としての考え方を理事会、評議員会双方において改めて確認し、上記の通り決議致しました。なお、本決議は、理事会及び評議員会ともに、利害関係者を除くほぼ全員の賛同により決議されたものです。
なお、今回の決議は関係行政機関にも報告致しました。
以上